マキタインパクトドライバTD172 不動品修理

今のマキタフラグジップインパクト、TD172(詳細はこちら)の不動品を修理しました。唸るだけで回転はしません。全力で労働を拒否します。スイッチもゴリゴリ感あります。このような時は使用を続けたりしないで修理するのが吉です。「叩いたら治った、しばらくしたら動いた」のは気のせいで結局症状は悪化して治す手間とお金は増えてますからね。 モーター焼けの疑いがあったので分解です。

ガワは3分割式です。HiKOKIのWH36DAなんかは2分割式で分解した後に組み上げるのが手間なんですよ。配線が噛んだりします。WH36DCからマキタと同じく3分割式になったので嬉しいです。

スイッチも内部で欠けている感触ですね。個別部品の供給はないので交換します。前作のTD171のスイッチがあったので使えたらラッキーと思って比べてみましたが別物でした。同じオムロン製ですがコネクタ互換性なし。

大人しく新品と交換します。

問題はここからです。

ローターが損傷してました。

基板もチップが飛んで損傷してますね。これをハンダ付する技術は有りません。。

ローター取り出しました。マグネット部がズレて基板と接触したようです。接着不良かな??スイッチ、基板、ローターと主要部の故障ですが、ギリギリ新品を買うより安いお値段です。お客さまに修理許可をもらいましたので直します。

新品と今回のローターです。

こちらは基板組みです。基板だけでいいのにこの状態でしか供給がありません。この傾向はブラシレス化して小型軽量になってからですね。確かに軽くて性能も良くなりましたが、修理代金は多くなる傾向です。

 

損傷部を組み直します。3分割式は本当に楽です。最後にローター入れて閉めて終わりです。

2分割モナカ式だとLED配線噛んで断線したり、組んでも異音が出たりとか有りますからね。最後に組むまで気が抜けません。配線、部品の配置などジッと凝視しなければいけません。下の写真はハムを凝視するウチのミケネコです。すぐに食べ物を狙うので料理中はこいつからも目が離せません。

LEDも点灯しますし(ひと安心)、回転も正常です。背後のインパクトは今回の修理で活躍したHiKOKIのWH36DAです。修理の手間がかかる外装2分割式です。