マキタ 芝刈り機 MLM2351修理

マキタ 芝刈り機 MLM2351修理 本体から異音がするということでお預かりしました。

お客様はベアリングの異常を疑って556スプレーをかけたようですが、ベアリングにこの類のスプレーはあまりオススメはできません。ベアリングやほか可動部のグリスを溶解させてしまいますからね。たしかに一瞬動きは良くなりますけど故障の原因です。一瞬だけ気持ちよくなるストロング系チューハイみたいなもんです。

 現場では判断できなかったのでとりあえず開腹です。

まず刈刃を外します。以前の思い出(芝)が層になってました。掃除もします。回転部外周の軽量化は性能アップが実感できるカスタムです(私の自転車選手時代の体験です)。多少はモーター負荷も減ったかも。コレは刃を外さなくても簡単にできますよ。次々と落とされていく芝を見ながら「これはあの時の芝だな」と、思い出に浸れるのでオススメです。回転しちゃうと危ないので必ずコードは抜いて下さいね。

 ベアリングの異常はありませんでした。本当は交換したほうが良いんですけど、料金がアップするのでパスです。中心のモーターまで開けてみて原因がわかりました。

アマチュア冷却ファンが固定できていなくて接触、摩耗してますね。

アマチュアは無事ですが、ファンとアマチュアは一体部品です。取り寄せまで数日ほど作業場に上記の状態で置いておいたので、見た人は「分解して直せなくなったんだ」と思ったことでしょう。ケース内も過去の思い出(芝)がたくさんあったのでお掃除しました。

清掃とグリスアップしました。

そして新品のアマチュアをセット組み立てです。もう再会しないことを祈ります。

複雑な構造でしたが、ネジが余ることもなく組み立て完了しました。その後、動作チェック。異音も消えてよく刈れました。

 感想ですが、今年修理した物の中では一番メンテナンス性が悪く、分解組み立てが大変でした。二度と修理したくない道具ランクトップ5に入りますね笑 これ、分解して修理することを想定していないですね。壊れたら買い替えというのがマキタさんの設計なんでしょう。今回も部品代は大したことなったんですけど、手間賃を含めると高額になってしまいました。人によっては新品にするかも。

 修理しやすい商品はお客様にも積極的にオススメしたくなりますよ、各メーカーさま!